水溜りの中のあなた

 

ひどく五感が鋭くなった

傘に突き刺さる雨の音とにおいが

私をかきたてた

 

水溜まりに足をつっこんで

車がはねた水がかかって

ずぶ濡れで

それでも私の心は

ちっとも

ちっとも気にしない

 

周りが私の事をちっとも気にしないように

私だって周りをちっとも気にしなかった

 

人付き合いが悪いとかいう人はいるけど

それがどうしたっていうの

 

孤独がどれだけ素晴らしいか

あなたは知らないのでしょう

 

私がどれだけ幸せか

あなたには分かるはずもないでしょう

 

どれだけの可能性が目の前に広がっているか

あなたには想像力ってものが足りないようね

 

でも本当は

 

私もあなたの事を何も知らない

そこに映るあなたは何を考えているのですか

 

雨降り続ける

視界は定まらない